粗見
カサブランカの「君の瞳に乾杯」のことは以前にも書いたが、映画でボガードが四度も言っていたことには気付かなかった。以前の記事は、三度目の“ 乾杯 ”の事だけ注目して書いた。やはり映画は背中で、ながら・・で観てはいけない。
四度の「乾杯」は、前半のパリ時代の二度が「I love you.」「You are pretty.」だろう。三度目は、以前も書いた通り「君の嘘なら騙されよう」「I'll be fooled if it's your lie」に近いだろう。最後は「Farewell.」というもんだ。
それにしてもバーグマンのイルザの素っ気なさはちょっと大和民族には受け入れ難い。「Farewell、Never again.」ついつい、そう呟きたくなる。