miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

モードの変遷、時代のアイコン

 ちょんまげ二本差し⇒江戸
 ザンギリ頭にズボン⇒明治
 妙な日本的洋装⇒大正
 モンペからパンタロン⇒昭和
 ???⇒平成
 マスク・フェイスシールド⇒令和

 コロナが収まっても、マスクフェイスは時代のモード、テレビドラマのアイコンになると思う。

振り返る五輪 望見する民間議論

 コロナ感染者の数がひと頃の十分の一以下になって、コロナ禍も一段落の様相である。もし感染が猖獗を極めていたなら、政府の厚生施策はもちろん、東京オリンピック開催も指弾されていたと思う。開催の是非論は置いて(閑長は"賭け"開催は反対でした)、結果から振り返れれば、五輪開催は成功を収めたといえるだろう。閉会しておよそ二か月、現下のコロナの感染状況を大きく踏まえて、開催結果を改めて総括すべきと思う。
 とまれ閑長は、世論を割って開催・延期・中止の議論が巻き起こったことに意義があったと思っている。21世紀の初頭、令和の30年間には、民間で論議される問題が多数お起きようし、起きてこその自由主義であるし、それでもって民主主義が鍛えられると思う。

寸秒の世界

「美は一瞥できまる」『美の狩人』 藝林 梅野隆氏の言。
「1年かけて描いた絵も、見極めるには一秒とかからない」 敬愛する丸田隆則画伯の忘れられない一言。
「20㎝のデッサンで、その画家の腕がわかる」こちらは鬼才 梅野亮画伯の至言。
 どれも画家自身の言葉だけに、寸言だが重たい。 
 感動から始まる鑑賞をこれからも続けたい。
 本物の作品から受ける感銘は永く、深い。

光悦と宗達

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 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 
 
 俵屋宗達画、本阿弥光悦書の重要文化財である。冒頭、柿本人麿の人の字が脱落して、横に添え書きしているが、閑長にはデザイン性を考えたわざわざの加筆に見える。「みせ消ち」という言葉があるが、“見せ脱字”の例と思うのである。本阿弥光悦はそこまでやるアートコーディネイターと思う。しかしそんな光悦に付き合ったのだから宗達の純朴さ、人となりの良さが偲ばれる。
 最初に書いておくべきだったかもしれないが、閑長は宗達は好きで光悦は苦手である。

肉声で観たい・・

 外国映画のナレーションは、名画ならば字幕でも吹き替えでもOK、名画以外のB級ものならば、吹き替えがお勧め、と長らく思ってきた。最近、BSでジーン・ハックマンの「地獄の七人」を観て、この映画は字幕以外考えられないと思った。俳優の“ 地声 ”で観たくなる映画なのである。
 ストーリーはベトナム戦争で行方不明の息子を父親の退役軍人が息子の戦友らと救出に向かうというもので、さながらシルベスター。スタローン「ランボー / 怒りの脱出」のジーン・ハックマン版である。見所は脇役の個性的な演技で、ハリウッド物には珍しく自己犠牲と行動の必然性がしっかりと描かれていて、実に泣かせる。
 この作品、“ ランボー”の二番煎じ、追随かと思ったら「地獄・・」の方で、そこも気に入ってしまった。
 
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ドスト氏との相性

 人文科学の本を読むとドストエフスキーが実によく登場する。偉人、著名人の若き日の読書体験に多い。ミーハーな閑長は、ご多聞にもれず、短編、長編のほぼ全冊と、日記、書簡、創作ノートも読んだ。高価なちくま文庫や筑摩の全集、旺文社文庫版まで漁った。けれどもこれだけ読んで共感したのは三カ所だけだった。白痴の「死刑を免れたあとの生き方」と確かカラマーゾフの「山の頂上に只立っているだけの人生であっても、生きていた方が良い」とのセンテンスと「死の家の記録」のオルローフの反逆的な生き様と死だけである。たとえ一行であっても深い啓示を受ければよいのかもしれないが、共感は弱く、鮮度も低い啓示である。パフォーマンスは実に悪い。
 思うに、閑長はドストエフスキーと倫理観、世界感が違う。立脚点が異なる、問題意識を共有していない。彼が見つめ、小説に仕立てた点(神に関すること、人間に関すること等々)は、閑長にとっては「関係ないョ」か「当たり前じゃん」となる。深刻に考えることではないのである。要はドスト氏との接点が弱い。しかし、それに気付かせてくれた事には意味があるのかもしれない。
 あぁ書いてしまった。けれどもスッキリした。

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雨を描く 雨の日を描く

 浮世絵師安藤広重の描く雨の図は、雨脚を平行線で描いて、雨が放つ光を対角線で描いている。
 このパターン化で雨の強弱と風までみえて面白い。
 洋画家山本弘の「秋雨」は、青と茶二色の使い分けで、雨の日の気分まで描いている。
 一本だけ引かれた水平の雨が、雨に託した思いをみせている。
 
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