miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

"対称"だって美しい

 数学史に詳しい訳ではないが、19世紀初頭の天才数学者ガロアの最大の功績は、近現代思想に“対称性”の概念をもたらした事、と思う。
 ガロアは、一般に方程式が代数的な解を持ちうる性格についての解答を示したに留まらず、数学界に、共通する構造を見出す取り組みのパイオニアとなった。その“性格”と“構造”のキーとなる概念が“対称性”という。
 やがてこの概念は形を変えて現代思想構造主義に取れ容れられ、最先端の素粒子物理学にも応用されている、らしい。
  “対称”の最大の特長は効用性の高さと思う。使い勝手がよく、使い頃なのである。 “対称”には自然と機能美が備わる。
 その“対称”が機能美として結実した最たる例は、レトリックめくが、対称と非対称のペアなのかもしれない。前言した通り、生物が今、存在して生きているこの世界は、対称があってその対称が破綻したがゆえに成立し得た、といわれる。

 少し前、二回続けて非対称の魅力を書いたので、“対称”の美について纏めてみた。
 しかし、つまらない文章になってしまった。

“星高”制は・・

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 郷里の関取御嶽海が千秋楽の一番で横綱を破って優勝と大関昇進を決めた。ご同慶の至りである。
 もしこの一番で負けていたなら三人の力士による三つ巴戦になって、平幕優勝もあり得た。相撲界のヒララルキーは、「相撲番付の上のものほど強い」を前提としつつ、一勝は一勝、一敗は一敗で、相手の番付は考慮されない。横綱に勝った金星も、平幕下位相手の勝ち星も同じ価値であり、横綱に喫した黒星も、平幕相手の黒星も一敗としてカウントされる。だから幕尻り優勝ということも起こる。一昨年の初場所の徳勝龍の優勝がそれである。(よくやった、おめでとう!)
 波乱を楽しみ、場所を盛り上げる面白さはある。半面、不公平感も醸す。準優勝、三位等々の制度がないからよいものの、来場所の番付は星取りで決まる。
 閑に任せて妄想であるが、勝ち星負け星の軽重を“星高”で算出したら如何か。AIの助けも借りて。
 国技としての伝統は尊重しつつ、ウラ番組として星取り相撲の向こうを張った星高相撲の攻防を夢想している。

きちっととしないキチッと、ていねいでない丁寧

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 総理や大臣、有識者や責任者のコメントで「きちっと」や「ていねい」という言葉をよく耳にする。
 なんだか、使いさえすれば説明が済むかのように、お飾りで使われている気がする。
 ぜひ是非、ひとつふたつ実例をお供にして、
 「〇〇するなどきちっと・・・」
 「□□するなど丁寧に・・・」
 と言って欲しい。

 近頃はコロナ対応や、災害報道などで多用される副詞句だけに余計、そう感じられる。
 この他にも「慎重に」「速やかに」など、鼻薬的に使われる言葉は少なくない。 

 (映像はネットで出会いました)

ホモ・サピエンスと原初的生体

 国内では新型コロナのオミクロン株が急拡大している一方、アメリカやイギリスでは急速に下火になっている。コロナウィルスの戦略を思うと、今後、更に変異を重ね、下火となった地域でふたたび猛威を振るう事も想定される。連中は常に多様化とイノベーションを続けている。
 近頃「ひとはなぜ「がん」になるのか」という本を読んで、がん細胞も全く同じく“進化”を続けていることを知った。がん社会の構成員は、たとえ一箇所の腫瘍内であっても様々な性質と傾向を持ち、体内を高速で移動しているという。だから、手術や薬や化学療法などに屈せず、しぶとく生き残るのだ。
 ウィルスも細胞も原初的な生体で、その「原初的」というメリットを最大限発揮して生き続けている。高度になり過ぎた人類が連中に打ち勝つには、連中にはないホモ・サピエンスの強みを発揮するしかない。つまり連中の攻撃に耐えつつ、情報と経験を共有し、先回りする戦略を打ち立てること、抽象的だがそれしかないと思う。
 

熱が出たら出ないでね・・

 新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らが、感染者急増なら「若者は検査せずに診断」を提言したという。これまで検査で陽性を確認し、感染をジャッジしていたが、若い人は臨床症状だけで新型コロナだと診断できるようにするという。
 要するに、クイックで、症状がある若者は、家にいてくれ・・とするものである。
 方向性は賛成だが、スローガンというか旗印がとても昭和チックに思える。
 「若者は検査せずに診断」ではなくて、「コロナ症状がある若者は在宅」と言いましょうや。
  “オカミ”思想的な、規範 → 該当 → 指示・・スキームを脱ぎ捨てて、
  参加 ← 共感スキームを呼びかけましょうよ。
  21世紀、令和なのだから・・

非対称の魅力、もう一つ

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  楽器を、昨日の投稿で書き洩らした。非対称の美を備えるものに楽器がある。
  非対称の楽器は、どれもこれも実に美しい。ホルンの巻き、サクソホンの折り返し、ピアノの曲線。
  と、挙げ出したらきりがない。左右対称の楽器のほうが少ないのではかいか・・。

  オンチの閑長は奏でられる音色よりも、調べを湛える姿かたちに魅了され、またもキーツの詩を思い出す。

  「聞こえるメロディは美しい。しかし耳に聞こえない音楽はいっそう甘美である」

非対称の魅力

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非対称が好きである。
 
 非対称の道具が好きである。
  例えばスパナ
 非対称の植物が好きである。
  例えば秋海棠
 非対称の菓子が好きである。
  例えば片流しの創作菓子。それにタイ焼きも。
 非対称の建物が好きである。
  例えば早大大隈講堂
 非対称の帯結びが好きである。
  例えば貝の口結び
 非対称の生物が好きである。
  例えばシオマネキ
 非対称の乗り物が好きである。
  例えばサイドカー

 非対称の魅力は変に纏まってしまって、お終いにならないところ。
 仄聞するところでは、この世界も非対称だから成立し得たという。