解禁間近 ―
鮎の眼は菱形に描くと鮎らしくみえる。彫刻家の伯父の教えで、伯父は日本画家をしていた父から教わったという。伯父の父だから閑長には爺ちゃんになる。
猪の眼はハート形をしてい、描くときには鼻ずらに向かってハートの先端を描くと良いという。これはものの本を読んで知った。
鳥の目については知識がない。同心円をいくつか重ねるのだろう。今の季節、耳と目を楽しませてくれる鶯は多分、同心円の白めの部分をやや厚目にクッキリ描くと鳴き声が聞こえるようになる思う。
西洋画はアトリビュートで “ である ” を示し、日本画は図柄で “ らしさ ” を表現する。と閑長は管見する。
六川水声俳画 この鮎の眼は菱形というより土坡形か。