以前、没後50年の画家さんの展覧会を企画・開催したことがあった。死後に作品を遺したアーチィストは、死して尚、世間に訴える手立てを持っている。展覧会を準備しつつ、“ 何時また再評価されないとも限らない、画家さん、安気に眠ってはいられませんヨ ”・・不遜不敬ながらそういう心境だった。
今また、没後40年となる画家さんの展覧会に関わっている。無頼といわれ、若くして自裁に及んだ酒豪の画家である。“ 一献やりながら見守ってください ”と、そんな心持である。
ぼつぼつ・・、しなの的でいい言葉だ。気負いのない意思がある。