2021-04-14 せいちょうぶし 読書 松本清張の好きな短篇小説は「真贋」と「笛壺」である。好きが嵩じて初出の「文藝春秋」まで蒐めてしまった。好きに理由はないけれど、主人公の共通点は、すぐに浮かぶ。 ・研究者等の専門職種 ・中高年 ・不運な境遇 ・恵まれない女性運 ・悲劇的な結末 なんのことはない清張お得意のパターン、お家芸といえる。「真贋」は絵画界に、「笛壺」は蔵書の処遇に、特に共感している。