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閑長のひとり言

閑長のひとり言

しろうと閑長の“白”談義

 白の油絵具に凝っている。描きもしないのに、クサカベとホルベインの白を買い集めている。色、艶、質感、経時変化、ヒビの発生等々を調べる積りである。つい先日、レンブラントという海外のメーカーのミックスホワイトを手に入れ、この投稿を書いている。レンブラントのキャッチには「描くのではなく、命を与える」とある。

 なぜ白かというと答えにくい。好きな画家、好きな絵に白が使われているから、が一番近い。白はまっすぐで、経時変化にも正直な色である。ヒビも生じればクスミもする。下塗りにも使われるし、調合の相手にもなる。

 以前、白を得意とする画家の展覧会を開催した。画面を特徴づける白色を「創作した余白」と比喩して、信頼する別の画家さんに「その通りと思う」と言われ、うれしかった。開催後ずっと考え続けているが、その言葉を修正するような別の表現は浮かんでこない。

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  沓掛利通「佐渡の海」
  
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