2023-06-19 憑依 詩とことば 文学作品の翻訳で大切なのは役作りと思う。 「悪の華」を約すならボードレールに成りきる。 ついで、「悪の華」の作者たるボード―ルを纏う・・。 そうすることで先ず一人称が固まる。 私、我、僕、俺、等々。 投げ遣り、無頼の「悪の華」なら私か俺だろう。 口調、口振りも決まってくる。 「悪の華」なら、キレの良さと簡勁で少し粗略の方がピタリとくる。 説明的な接続詞などは似つかわしくない。