2022-09-07 意味のつながり、ニュアンスの関連 詩とことば 数日前、全体と部分について、「ものに部分はない」と書いたが、敬愛するボードレールの「悪の華」は、詩の並びにも意味が伴って、一篇の詩の解釈に前後、さらにその先の詩編の詩句やテーマが関係するという。 ボードレール自身が詩の並びや選出に心を砕いて初版を出して後に改訂版をものしただけの事はある。 つまり、詩書であっても前後に関連があって「ものに部分はない」と言い得る、とそう付け加えたいのである。福永武彦の人文書院版の全集は、詩の並びも作品と見て、新旧の二版をそのまま収録してい、大いにお陰を被っている。今朝は「ばくち遊び」を堪能した。