miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

吹いても飛ばない一手目

「将棋の勝敗は全て一手差、私と素人の方が差しても同じです」と語ったのは、当時、名人位にあった大山康晴だったと記憶する。対談かなにかで読んだとき、単純に“そりゃ、二手続けて差せれば、誰でも勝てるサ”と早合点したものだ。もっと深い意味と将棋観で語ったのだろうが、対局中に一度でも“連続手”を差せれば渡辺竜王名人にも藤井二冠にも勝てるのは間違いなかろう。王手即詰み、で、相手の王さんは逃げる余裕はないのである。

 見方をかえれば盤上の駒が一手目の役割を担ってくれれば、二手続けて差すのと変わらない、と言える。盤に自軍の十五駒がのっているとして、どれか一駒が連続手の一手目の役目を果たし、次の連続手の二手目で詰みである。他の駒はそこまで追い込む役割を果たす。これが将棋の勝パターンと言えるのかもしれない。
 どの駒が連続手の一手目となるかは、終盤まで判らないから、序盤から一手一手に一手以上の役目を持たせると良い・・。
 そんな七面倒くさい表現をしなくても、要は大局観、ヨミだよ・・と叱責されそうだから、この辺で閑長の雪隠詰による敗着とさせて頂きます。 
 
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