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閑長のひとり言

閑長のひとり言

大晦日に思う

 以前、「七つの信州人」という本が出版された。信州人は地域ごとに異る気質を持ち、人括りにできない幅を持っている。土地が南北に長く、山、谷、峠、川などで仕切られるという物理的な環境の所産だろうか。

 閑長は、信州文化に限らず、地方文化は多重構造をしているように思う。県規模の地域文化の上にコミュニティ文化がある。長野でいうと、信州人としての側面と、上田人、飯田人としての貌の二つを知らず知らずにもっている。一人の人格の中に、例えばズク無しの部分は共通で、プラス優柔不断であったり、俊険な性格が加わったりする。県内を転勤して感じる閑長の見立てである。

 さらにその基層には、ネイション、日本人としての性格が横たわっている。それが不思議と混ざり合わずに共存している。多層構造を概念図にしてみるとさぞ面白かろう。くんずほぐれず、しかも混ざり合わない複数の性格に興味は尽きない。

 似たような記事を以前書いた気がする。「はてな」の投稿で、これからも少しでも文化に触れていきたい。

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  雪の大晦日