miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

2020-01-01から1年間の記事一覧

閑長の剃り残し

俳聖芭蕉の名句「古池や蛙飛びこむ水の音」の『水の』が余計だといった詩人は誰だったか。思い出すまでは自分の所見と詐称したい。映像は、我が家の庭のマリーゴールドと、秋の蛙。「オッカムの剃刀」ということわざがある。 14世紀の神学者オッカムが唱え…

、閑長の変則国語

句読点、余韻を背負ったことば-閑長の冥想句読点は普通、文の途中か、末尾に使われる。日本文法は法定されているわけではないが、常識だろう。 普通、文頭に句読点が付くことはあり得ないが、その状況をイメージすることはできる。たとえば俳句や短歌、詩は…

閑長の還り路

「出発点を旅立って、再び元の場所に戻ったとしても、それが人生、決して無駄ではない」 思い出すたびに救われる気持ちになる詩句である。昭和30年に平成30年を重ねて・・いよいよ第四コーナーを迎える今の私に相応しい。 そんな折、この詩句を体現している…

閑長の妄想

その内、文芸作品の翻訳にチャレンジしたいと思っている。全文は無理なので、今までに翻訳され、よく知られた作品の、胆(きも)、の文とかセリフの翻訳。いくつか拙訳をご披露したい。 まずはハードボイルド小説の聖典「赤い(血の)収穫」の一節。 原文は At f…