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閑長のひとり言

閑長のひとり言

閑長の剃り残し

 俳聖芭蕉の名句「古池や蛙飛びこむ水の音」の『水の』が余計だといった詩人は誰だったか。思い出すまでは自分の所見と詐称したい。映像は、我が家の庭のマリーゴールドと、秋の蛙。

オッカムの剃刀」ということわざがある。
14世紀の神学者オッカムが唱えた「ある事柄を説明するのに、必要以上に多くを仮定するべきではない」とする原理。無駄なものを削ぎ落とす思考節約の原理とされている。

オッカムは削ぎ落として、節約と明瞭を得る心得を伝えた。俳句は、削ぎ落として、余情を生み出している。
そう思うと『水の』は、心象で無くてよし、リズム感であって良し、なのかもしれない。
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