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閑長のひとり言

閑長のひとり言

思い込みのGonge

 「言下」をずっとGongeと読んでいた。多分、高校生の頃、ルビのない柴田錬三郎かなにかを読んで、前後の文脈で読みを推測したのだと思う。今、Gonge Gonka Genka を よみ比べて見ると、Genkaが一番相応しく思える。スマートである。ただ、「言下」の意味とGongeの語感とは、さほどズレてはいない。時代小説のほか、探偵や活劇ものには、むしろピッタリの場面があるかも知れない。

 閑長は生来、思い込みの強い性格である。他にも思い込みで読んでいる語が多いと思う。サテあといくつ補正できるだろうか。

腹八分目、山八合目

 頂点を越える、という事がある。
 頂点こえて進んで、知らず知らず下っているという状態。
 芸道の世界に例えれば、外連味、品がない、騒々しい、ということに近いか。

 美声、声色、言い回し、台本、すべて投入したら嫌味となる。
 Softな声で知られる俳優のナレーションを聞いていて、フト頂点越えを思った。

子は鎹

 この絵を観て、和田三造の「南風」を連想した。
 両方とも、半裸の海の男を描く画面の右に、男の子が一人描かれている。この男の子は画面構成上、不可欠のモチィーフに思える。
人物の集合画で子供の姿は、人数や大きさに関わらず、絵を引き締める要素とみえる。そういえばゴッホの「馬鈴薯をたべる人々」も、女の子一人の後ろ姿で、その他大勢の大人全員とバランスを取っている。

 
  飯田清毅 「海の男達」

闘鶏魂

 矢吹丈バンタム級に拘った。それは多分に同級の語感に由来すると思う。フェザーにポエジー感は乏しく、ライトでは現実感が強すぎる。ウェルターは良いのだが、ジョーの悪ガキ性が減殺される。
 丈は、体格ならばライト、ウェルターのところ、己の孤塁を守った。辰吉丈一郎がチャンプに復帰した階級がバンタムだったのことも、因縁めいて思える。

昔時間、今携帯

 中島敦の「悟浄嘆異」に、人間が時間を発明したことを皮肉って、「やがて時間に使われる事になるだろう」という件がある。
 携帯電話の普及で、“逃げも隠れもできな”くなって、携帯に繋がれ、遣われているという感を強くする。携帯されているはヒト、に思えてくる。

馬歴

 国債残高の趨勢的減少、または減少に目途。
 新規産業出現による雇用の増加に大きな手応え。
 北方四島のうち、二島先行返還。
 竹島に関する領土問題の存在を相手国承認。
 尖閣諸島の領有を国際的に承認。

 例えば長い在任中、これだけ果たしたなら国葬も当然と思う。
 一つ一つ消し込んでいって、現在の立脚点をみつめたい。

三本目の矢

安部元首相の三本の矢は

 金融緩和+財政支出(≒国債発行)→(新)産業創出

と書き表せる、と思う。

 現段階で→は、破線か、下向きか、ともかく連結されていない、
 一、 二本目の矢は人為的に、つまり政治判断で行うことができるが、肝心なのは三本目の産業活性化である。
 アベノミクスの成否が判定される頃、国葬は既に昔のことになっている。