2022-07-25 子は鎹 絵画鑑賞 この絵を観て、和田三造の「南風」を連想した。 両方とも、半裸の海の男を描く画面の右に、男の子が一人描かれている。この男の子は画面構成上、不可欠のモチィーフに思える。 人物の集合画で子供の姿は、人数や大きさに関わらず、絵を引き締める要素とみえる。そういえばゴッホの「馬鈴薯をたべる人々」も、女の子一人の後ろ姿で、その他大勢の大人全員とバランスを取っている。 飯田清毅 「海の男達」