miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

音楽

美貌と異能、その血脈と系譜。

マックス・ボルンは、自身がノーベル物理学賞を受賞した科学者だが、絹づれのような歌声のオリビア・ニュートン・ジョンの祖父と知って、吃驚した。声質までは分からないが、美男美女の家系と思った。 ヴェルナー・ハイゼンベルク、ジョン・フォン・ノイマン…

遠い視線、遠い音

和楽器を特集した番組で、雅楽演奏者の東儀秀樹が「笙」の音色を、天から射す光に譬えていた。 楽器を天然物、自然現象にたとえる事は実に的確と思う。楽器誕生の原初は、自然の模倣に思われる。ギターは風の音、ハーモニカは草笛、太鼓は地の響き。 天然物…

非対称の魅力、もう一つ

楽器を、昨日の投稿で書き洩らした。非対称の美を備えるものに楽器がある。 非対称の楽器は、どれもこれも実に美しい。ホルンの巻き、サクソホンの折り返し、ピアノの曲線。 と、挙げ出したらきりがない。左右対称の楽器のほうが少ないのではかいか・・。 オ…

往く夏を

蝉は早起きで、四時台から鳴いている。 夏を惜しむかのようで、つい木立を見上げてしまう。 姿は見えないが、葉のそよぎをみつめている。この声、いつまで聞けるのだろうか。 蝉の幼虫期間は3~17年というけれど、 かれらの娘や息子たちとまみえることはある…

古謡の流れ

音楽は専門でも好みでもなく、むしろ苦手であるが、古謡には惹かれる。最初のフレーズを耳にしただけで、それと知れる。巧まず、語りのようで、自然だから、と思う。モーツアルトの曲の自然さとは源の異なる自然らしさである。 一センテンスの前半上って、後…

上を向いて

土曜朝の「あの人に会いたい」で永六輔が流れていた。永六輔が疎開で来ていた田舎の高校は、閑長の母校でもある。 番組の中で永先輩は、「上を向いて歩こう」が反戦デモが空振りに終わった脱力感と無力感をうたった曲、といっていた。 閑長のこの曲のイメー…

モーツァルトに訊いてみたら

「ミゼレーレ」は、イースターにシスティナ礼拝堂でのみ歌われる曲で、長く秘曲とされてきた。楽譜は門外不出で、聴きながらのメモも許されなかったという。14歳のモーツァルトはその「ミゼレーレ」を、いちど礼拝堂で耳にしただけでおぼえてしまい、帰って…