miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

癌のペア書籍Ⅱ

キャット・アーニー『ヒトはなぜ「がん」になるのか; 進化が生んだ怪物』
主に臨床面からの目の覚めるような解説で、「がん」に対する認識が一変する。

アシーナ・アクティピス『がんは裏切る細胞である―進化生物学から治療戦略へ』
病理学的な視点から「がん」の生態を明らかにする。本書の主人公は悪性腫瘍である。
 
両書の解説に共通するのが、「がん」を長期慢性病として捉える点で、克服しようとして、かえって暴走させることを戒めている。

一冊を選ぶとしたら、キャット女史の一書である。門外漢向けである。
アシーナ女史の一書も秀逸であるが、専門的なのと、活字の色が黒でなくセピア色なので老眼には読みにくい。