miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

内的共感の相手

 昨秋、我が家の庭で、かまきりの卵が産み付けられた場所はどこも地面に近い、低い場所だった。それを見たカミさんが、〝カマキリ占いが正しければ、今年の雪は少ない”、と言った。か
まきりは、豪雪ならば高所に卵を産み、低所に産むときは雪の少ない年・・そんな言い伝えのような民間占いがある。今日時点でこの占いは的中している。

 ファーブル昆虫記の「狩りをするハチ」に書かれたツチ蜂は、コガネムシの幼虫の中枢神経のある場所に針を刺して動けなくし卵を産み付けるという。孵化した蜂の子は、コガネムシの幼虫を食べて育つのである。幼虫を殺さずに、動けなくだけする絶妙の場所に針を刺す妙技を、内的共感と呼んだ解説書を読んだことがあって、言い得て妙と感心した。

 カマキリの占いが正しければ、かまきり女史は自然界と共感を交わしているのかもしれない。閑長は、自然は無理でも絵画や美術品と共感を交わしたいと願っている。

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