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閑長のひとり言

閑長のひとり言

統合、表裏一体、弁証法

イギリスの詩人にして画家 ウィリアム・ブレイクは、18世紀から19世紀にかけて、さして目立たず活動した。死後もさほど脚光を浴びることは無かった。
彼の中心思想は、天国と地獄、精神と肉体、理性と情動、そして善と悪の一体視であろう。
夫々が分離しては存在し得ず、裏腹の共存体とした。
対立が意味を持つ、という思想はさながら同時代ドイツの哲学者ヘーゲル弁証法を思わせる。
西田幾多郎も単なる否定ではなく、包摂する方向を求めたい、と哲学随筆に書いている。
人類の思考ツールの一つに、統合的契機があるように思う。
蜜回避の世相に、統合がもたらすものに期待したい。

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