“ あっ ” で終わる「マー姉ちゃん」

　朝ドラの「マー姉ちゃん」は、長谷川町子の「サザエさんうちあけ話」をドラマに仕立てたもので、今、再放送されている。多分、年度末の今週でお終いになる。初回放送は1979(昭和54)年というから、40年以上前の事である。当時、東京の下宿で寝転がって漠然と観ながら、長谷川町子役の田中裕子によく似た同級生を思い出したりしていた。
　その「マー姉ちゃん」の最終回は、三女洋子が無事に赤ん坊を産み、家族と知り合いが揃って玄関の前で記念撮影するシーンで終わる、と記憶している。洋子の旦那さんが、タイマーでシャッターを押し、小走りで皆に加わろうとするとき躓いてこけそうになり、皆が「アッ」と声を上げる瞬間で、大団円となる。マー姉ちゃんの開けた口がデカかった。そう記憶する。
　
　記憶が正しいかどうかは今週末に判明する。四十年といってもひと時である。