miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

ボクサーのお郷

 閑長がオールドボクシングのファンであることは以前にも投稿した。その折、ウェルター級タイトルマッチの、シュガーレイ・レナードVS ロベルト・デュランの一戦を、黒豹とジャガーの闘いに譬えた。両獣とも、出身大陸の肉食野生動物の雄だからである。
 今は技術の標準化が進み、強弱、巧拙以外は、没個性となったボクシングだが、半世紀前のボクサーには、ボクサー個人の持ち味の他、トレーナーや出身地毎に異なる味があった。ラテンのボクサーには音楽的な体裁きがあり、メキシカンは強打とフットワークを備え、イタリア系は構えとディフェンスが将にイタリアンだった。
 個性と個性がぶつかる対戦は見応えがあり、個性派の強豪同士のカードは名勝負になった。個性希薄な対戦は、セリフだけの舞台の様で、ストーリーと話の流れはわかっても、ドラマがなくて、ハートに訴えかけてこない。だから又、グラス片手に白黒のオールドビデオを観てしまう。
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 スーパーライト級タイトルマッチ 
 二コリノ・ローチェVS アントニオ・セルバンテス