miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

アースとアートの相互関係

 ついさっきのこと、背中で聞いていたテレビで、自閉症の子らを対象とした遊園地を紹介したNHKニュースが「自閉症の子はアースカラーを好むため、遊具に茶色や緑を多用している・・」とアナウンスしてい、振り返ってしかと観た。朝八時ころのことである。背中で聞いて・・とは、テーブルでパソコンを操作すると、テレビを置いたリビングは丁度、後ろ側になるからである。
 さて、閑長の管見するところではアースカラー、就中、茶を主体とする絵は人気薄である。三色未満の絵も同様である。その理由は西洋人コレクターの " 選好 " の結果と思っている。端的に言うと、地味地味しいのである。この点、黒の濃淡による水墨画を愛好する日本人とは嗜好が異なるように思う。
 しかし個人的に閑長は、アースカラー主体の絵こそ、その名の通り観ていて落ち着き、安らぐ、普段使いの絵と思っている。普段使い云々は別として、オランダ時代のゴッホの絵がそうである。
 アースカラーを好む子らの心底も、なんとなく判る気がする。

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 フィンセント・ファン・ゴッホ「田舎家」