2021-12-19 ナナメ鑑賞の歓び 絵画鑑賞 絵肌と訳されるマチエールは、線や色とちがって画集ではわかりにくい。三次元のモノを二次元で表現するには、斜めにしなければならず側面と裏面ができる。正面は正面でなくなる。 近頃観た一枚の絵は、見知りの絵であったがマチエールの素晴らしさに嘆息した。実物でなければ判らないスピード感と輝きがあった。 10号ほどの作品であったから、移動も取り回しも簡単である。しばし上下左右、さらに裏から鑑賞する幸運を噛みしめた。横顔と裏に味があるのは人も絵も同じである。