公爵の深酌勧酒
デュークバーボンは、西部劇スター ジョン・ウェインが、将来、自分の蒸留所を持つために書き残したレシピを元に、ジョンの没後に創作されたバーボンウィスキーで、閑長が手に入れて飲むのは二本目である。デュークは、ジョンのニックネームに由来する。
“デューク”の酒量は日にリットル単位で、贔屓の「ワイルドターキー」をコップにドボドボ、波なみと注いでは、自ら一気飲みし、人にもそれを勧めていたという。回りの人は「ジョン・ウェインカクテル」と呼んで愛し、恐れたという。
さて、このデュークバーボン、端的に言って、同じバーボンの「ワイルドターキー」をやや薄口、微香、微色にした感じである。魅力はテイストよりも瓶の形状で、ラベルに描かれた往年の西部劇の出で立ちと、トールで肩の張ったシルエットが気に入っている。案外、瓶に厚はなく、“デューク”の出腹のイメージはない。
このウイスキー、二本目と書いたが一本目の空き瓶は本棚の横において時々眺めている。