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閑長のひとり言

閑長のひとり言

太初にこれだけ・・

 大江健三郎が読む聖書は、明治元訳から新共同訳、岩波訳まで様々という。「作家自身を語る」ではそれぞれ良訳のようなコメントで、贔屓の訳はわからない。通読したことはなく、信者でもない者が口を出すのは烏滸がましいが、閑長は大正改訳の文語訳と、1954年の口語訳が良いと思っている。近頃は新たに協会共同訳も出来したが、比較するのはいつもヨハネ福音書の冒頭部分である。文語でいえば「太初に言ありき、言は神と共に・・」で始まる、聞かせる部分であるが、ここで、
 言 = (道) = 神 = 光 = 彼 = 人 =イエス
がしっかり読めばはっきりと判らないといけない。簡明な日本語でなくも、「あぁ」「おお」とじんわりわかる必要がある。
 しかし、書き初めにこれだけ崇高がテンコ盛りだと、内容もモリモリに思えてくる。

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