2022-10-13 速度と時間、そしてキョリ 物理数学 人生の第四コーナーを回ると、あとどれ位の本が読めるか気になってくる。多読するには速読しなければならず、 以前どこかで読んだ「観念の急流に乗れ」を実践しているのだが、やはり消化が悪い。「遅読のすすめ」の教えを思い出してしまう。 小林秀雄がベルグソンの「道徳と宗教の二源泉」をゆっくりと読んで、その思想が「心に鳴り響いた」と、どこかで書いていた。 読書が著者との対話であるならば、読むスピードを語る速さに合わせれば、語り口が肉声化され、心にも届こうものと納得してしまう。