miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

六丁目事情

 スペインで自治運動の強い地域、過激に表現すれば独立運動が盛んな地区であるバスク、カタルニア、アンダルシア地方の共通点は、イベリア半島の海岸端、言ってしまえば「どん詰まり」に位置するということだろう。新参なのか、古参なのか。盤踞しているのか、追いやられたのか・・。
 
 閑長の実家は町の六丁目に所在し、その先の七丁目は存在しない。地域の人口増に応じて継ぎ足していった最後の地籍である。自治意識や独立運動はないものの、根無し草視、異邦人扱いされている・・という感じが、なくはなかった。

 六丁目の風趣は、“心なき身”でなく、“茲なき身”になにか近い気がする。寄る辺なき身が身に沁みる。