2022-04-11 虚空の浮雲 感想 フランツ・カフカは、大きなフィクションを書いて現実を写し出してみせた。 「断食芸人」は端的な例である。 現代絵画のいくつかは、現実ならざるものを眼前にみせ、ノン・フィクションの世界を脳裏に描かせる。 グラント・ウッド「アメリカン・ゴシック 」が好例と思う。 大きな虚構が大きな物語となって、大きな作品となる。 絵は無理でも、小説ならなんとか書けそうに思い、無茶と知りつつ空を見上げてしまう。