miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

虚空の浮雲

 フランツ・カフカは、大きなフィクションを書いて現実を写し出してみせた。
 「断食芸人」は端的な例である。

 現代絵画のいくつかは、現実ならざるものを眼前にみせ、ノン・フィクションの世界を脳裏に描かせる。
 グラント・ウッド「アメリカン・ゴシック 」が好例と思う。

 大きな虚構が大きな物語となって、大きな作品となる。
 絵は無理でも、小説ならなんとか書けそうに思い、無茶と知りつつ空を見上げてしまう。

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