時間のモード

　昔、勤めていた先で、取引を昨日扱いとする勘定操作があって「前日モード」、略して「前モー」といっていた。
反対に翌日以降の扱いとする操作もあり、「後日モード」、略して「後モー」といった。取扱日時ベースではあるが、時間をハンドリングするのである。
　実は昨日、はてなブログを投稿したか失念し、もし未だであったら、気分だけでも「前モー」で、今日、２件の投稿をしようと思ったのである。みれば、見るからにヤッツケらしい、薄味の投稿がしてあって、「前モー」扱いの出番とはならなかった。
　時間を逆転できたら、と誰もが思う。今の余裕の時間を未来のひっ迫時にプレゼント出来たら、これも実に喜ばしい。けれどもそれが出来たとして、やったとしても、結局、やることの中身が大きく変わることはあるまいと思う。
　この歳になると、時間の矢弾はモードでなく、必然の軌跡を飛ぶように思えてくる。

　
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