miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

プリミティブだと届く

 突然だが“ こども語 ”が話せると思っている。こども語の定義も辞書もないが、幼児語である喃語と異なり、年少さんから小二までの子の話し方である。娘二人の話し方で習い、覚えた。
「子ネコいるよ」「ジャムぬった方が美味しいよ」などと話す。言い切り型で、形容詞や形容動詞、接続詞がなく、マグロのブツ切りのような話し方である。“ バイ ”リンガルの閑長は、こども語の率直、質朴な表現を万葉集のようだと思っている。プリミティブなところが大人の言葉のような古今・新古今集と違う。

 少し前、テレビで人類進化の過程を特集していた。ヒトの眼は、植物の光を感じる遺伝子を原初の動物が取り込んで光のセンサーとし、やがて眼に進化したという。植物も動物も原初的だとそれができる。未発達、未分化の利点である。こども語も万葉も説明抜きでじかに心に届く。余白と余韻を持ってこころに刻まれる。

 f:id:miyukie33ok:20210606060122j:plain