BSの「世田谷ベース」で、所ジョージが学生服の話をしていて学ラン時代を思い出した。
定番のトンボの他、富士ヨット、カンコ―学生服などのメーカーがあって、自分を含め男子学生は、制約の中にもそれぞれ個性を競った。学年が上がると、更に粋がったブランドに惹かれ、タクトン、ベンクーガーといったブランドに血道をあげた。行きつけの学ラン屋さんで、ベンクーガーのSKがいい、SZがどうのと騒いだものだ。オプションで裏地にトラの刺繍ができたが、さすがに気後れしてか試すものはいなかった。
岸駒や大橋翠石に惹かれる今頃になって、当時の虎の図柄がどんなだったのかと、変に気になる。
茂木翠堂「虎図」(大塚巧藝社)