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閑長のひとり言

閑長のひとり言

朱と血糊

夭折の天才画家関根正二は、朱色に生の歓喜と死の恐怖を込めたという。
同じく早逝した村山槐多がガランスに込めた熱情と渇望に、似てもいるし対称的でもある。
関根に戻って代表作「信仰の哀しみ」には中央の女性だけが朱色に描かれ、彼女だけが俯いている。
朱色をキーに関根作品を鑑賞し直すことは、作品理解の手引きになるかもしれない。