miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

献ずる相手

 昨日、今日と法事が続いて献杯の機会があった。乾杯と言っても同じかろうが、献と拝した方が贖罪観がある。ともかく杯を交わして故人を偲ぶひと時だった。
 ハリウッド映画の「誰がために鐘は鳴る」はイギリスの形而上詩人ジョン・ダンの詩に由来する。鐘とは弔鐘で、誰かが亡くなって鳴る鐘に、あの鐘は、あなた自身の弔いに他ならない、と告くして諭す内容である。
 宗教は異なるけれども、結局、献杯の先は己自身と考えても、お釈迦様にも開祖様にも背くことはあるまいと思う。
 「死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり」「人生即別離」である。