生き様の “ ショック ”
カシオの「Gショック」の開発苦労話が番組になっていた。最初期の製品企画書にはただ一行、『落としても壊れない丈夫な時計』と書かれていたという。潔い!
けれども『落としても壊れない』と『丈夫』はほぼ同義のトートロジーであり、言わせていただくなら『丈夫』の代わりに何かほかの言葉を入れて欲しかった。『やんちゃ』とか『かわいい』とか『千代の富士みたいな』とか。
さて、年寄りのやっかみを置けば、発売から四十年を閲して「Gショック」は、『落としても壊れない〇〇な時計』に大化けした。〇〇には時節に応じた様々な言葉が入り得る。だが一番ふさわしいのは『持ち主のアイコンとなり得る』だろうと思う。 閑長は七個のGショックを使い分けている。