miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

描き過ぎと偏愛

 レオナルド・ダビンチは「モナリザ」を終生、加筆したという。そのエピソードが画聖にして万能の天才レオナルドの声望と「モナリザ」の神格性を一層高めているようにみえる。
 けれども普通は、加筆した絵、少なくとも加筆が過ぎた作品に名作はないと思う。描き込んだ絵は、逡巡がみえ、真意が埋もれる。

  構図の脆弱は線の数で補えない。
  画題の重さ、深さはなぞ繰りでは表せない。

 管見である。モナ・リザに尋ねても、黙って微笑むばかりである。

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