2023-02-10 好事と好物 コレクション 感想 劇作家にしてエッセイスト、さして古物蒐集家の梅田晴夫は、 閑長が20歳の時に、暦の還る60歳で物故した。 好事家、玩物遂志の人といえる同氏の、興味の対象は多彩である。 が、その一つ一つを見渡すと、 万年筆にパイプ、カメラ、メガネ、タイプライターにウイスキーと、実にアナクロチックでもある。 今もし、同氏が好事家の道を歩んでいたとしたら、どんな“ モノ ”に置き換わるのだろう。 モノは卒業し、文字通りコトの世界に没頭していたように想像する。