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閑長のひとり言

閑長のひとり言

隣り合う詩

 難解な詩でも、その解読を詩そのものが教えてくれる。それも別の詩人の別の詩が、である。

 平凡社に「世界名詩集大成」という全十八巻の本がある。かの立花隆が「すごい本」と形容する、今後二度と現れない偉業というべき全集である。
 その本を読んでいると、不思議な現象に気付く。
 意味フーな、難解極まる詩であっても、ホン投げて別の詩をよんでいると、前の難解詩の意味が通ってくるのである。疑う向きは、お試しあれ。 
 量子物理学に準えて、詩同士が感応しあう「詩もつれ」、「詩反射」とも言うべき文学反応の発見に、一人ほくそ笑んでいる。