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閑長のひとり言

閑長のひとり言

作が語る

 絶筆という「錠」という作品をみると、画家伊藤久三郎は、画筆を措くと同時に自作の解釈も拒絶しているかに思えてしまう。観者はしかし、作品が発するイメージとニュアンスを自由又は勝手に受け止め、味わえばよいのである。

  「我という人のこころは唯ひとり われより外に知る人はなし」谷崎潤一郎 

  「彼という人のこころは唯ひとつ 作より外に知るものはなし」閑長