野生感覚
ずっと一日二食の生活が続いている。経済的な理由もあるにはあるのだが、一番は、三食も食べるのは面倒くさい。
起きて食べて歯を磨いて、直に昼になって、また一食することになる。午後になってしまえば、夕餉はすぐそこである。
その点、二食ならば、インターバルが常に八時間以上空く。軽い飢餓になって感覚が尖り、食するものは皆美味い。食後の弛緩も不思議と少ない。
偶々、事情があって三食すると、習慣で食事していたことが良くわかる。空いてもいない腹に詰め込む思いである。
また偶々一日一食にすると、文字が流れて本を読んでも頭に入らない。車の運転は少々危険である。
かくして表題どおり、明日からも又、二食励行の暮らしを送る積りである。体内に小さな野生を維持したいので。