終活で物の処分に取り掛かっているが進まない。執着を断ち切れない。
モノを売る、処分する、捨てるという事は小さな死のイメージである。
ヘッセにに「Alle Tode (すべての死)」という詩があって若いころに読んだのだが、
いつの間にか記憶が変容してい、「Kleine Tode (小さな死)」と記憶していた。
“私はあらゆる小さな死を死んだ”
“私は有りとあらゆる死を死んだ” が原文である。
数学的にしみじみと考えてみるまでもなく、同じ意味と思う。
先日、替え歌した無法松二番は、自分への挽歌に思えてくる。
断てぬ思いは 玄界灘の
波涛に流して 祇園の太鼓
夢よ砕けよ 乱れ打ち