miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

実砲と銃口と

 ネットで将棋の渡辺-藤井の王将戦第一戦の41手目が話題となっている。藤井挑戦者の▲8六歩があまりに意外で、渡辺王将が91分も長考したというのである。ネットには続けて、もし若手がこの手を指したなら、直ちに破門になりかねない悪手、とプロ棋士がコメントしていた。
 いまの今、第一戦の二日目が展開されており、▲8六歩の成否も評価も現時点では不明である。もちろん勝負の行方も判らない。しかし誰もが首をかしげる意外な一手が、相手がある勝負事でもし勝敗を決するなら、盤上は完全に挑戦者の掌中にあったと言えるかもしれない。少なくとも、タイトル保持者を一手で一時間半も長考させる存在になっているということは確かで、藤井四冠は、実力に加え威圧まで備えた棋士になっているといえるだろう。