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閑長のひとり言

閑長のひとり言

複雑系へのルート

 テレビ番組で将棋の藤井四冠が、「対戦相手に手を読み切られないよう、なるべく局面を複雑に保つようにしている」と語っていた。近頃の竜王戦を扱った番組だった。聞いていて閑長は数学の「複雑系」を思い描いた、「複雑系」とは、部分を観ただけでは特定の性質が見極められないが、全体としてみるとなんらかの性質を示すモノ(系)で、気象や神経系、社会経済などが挙げられる。「全体としての性質・・」を将棋に引き直せば、銀や飛車の位置や効き目だけでは掴めない局面の趨勢だろうか。
 藤井四冠が言っていることは、あえて定石を外してでも混戦に持ち込み、自分だけの定石の途をつけるという意味と思う。詰むのは終盤だから縺れるのは中盤が多かろう。してみると「序盤定石、中盤乱戦、終盤妙手」が藤井四冠の必勝パターンの一つなのかもしれない。
 
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