miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

不法行為ゼミ

 岸田新総理が早大法卒ということは承知していたが、総理指名でウィキペディアをみて、ゼミまで同じとわかって驚いた。民法不法行為 浦川道太郎ゼミ。一年上だから面識はない。
 担当の浦川教授はドイツ留学帰りの新鋭、というか坊ちゃん坊ちゃんした先生で、新宿高校卒を売り物にしていた。曰く「社会勉強には打ってつけの高校・・」と。鱈チリで腹痛を起こした話を滔々としていたこともあった。
 ゼミ生は不法行為のカテゴリーごとに二人一組でレポート報告し、全員で討論した。運悪く閑長はトップバッターとなり、千葉出身の三〇君と「権利の濫用」を担当、宇奈月事件を材料に発表した。
 このゼミ、就職、先輩の引き、ネームバリューの何れにもアドバンテージのない、野心性の低い、消去法的なゼミである。イヤ、であった。閑長は、優のとり易さと講義のコマ時間の手頃感から選択した。少なくとも将来、一国の宰相を狙おうとする人物の選ぶようなゼミではなかった。もしかすると岸田新総理の本質は良くも悪しくも無欲、恬淡なのかもしれない。