miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

時代とスペル合うと

 大昔、外国為替の仕事をしていたころ、アルファベットをそれぞれ別の単語に言い替えることを教えられた。ビーとか、デーとか、似た音の聞き間違いを防止するためである。Aはアメリカ、Bはボストン、Cはカナダ、Dはデンマーク等々といった。こういう言い替えのことをスペルアウトと呼んでいた。 
 今朝のけさ、偶々、村上春樹の「風の声を訊け」をパラパラ捲っていたら、Aはアメリカ、Bはブラジル、Cはチャイナ、Dはデンマーク・・という件があって、時代を感じた。「風を訊け」は1979年の発表だから、教わったスペルアウトは随分古い時代の代物だったのだろう。
 今、仮に、令和スペルアウトを作り直すとしたら、Aはアイス、Bはブログ、Cはやはりチャイナ、Dはドコモにでもなるのだろうか。令和30年、明成30年にはどうなっているのだろう。反対に明治元年だったら・・? いつか新造語と古語、上代・古代語を交えて26文字を空想してみたい。
 
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