miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

無の筈なのに

西田哲学で一番知られた述語は「無」であろう。
しかし、この「無」が随分とあちこちに出張ってきては取り仕切る。
そのうえ西田は「絶対無」などという無のヒエラルキーまで担ぎ出す。
柳宗悦の「民藝」がいつしかピカピカに格上げになった状況を思わせる。

 ウィリアム・ブレイクの言葉

 行き過ぎた悲しみは笑い、行き過ぎた喜びは泣く

 Excessive sorrow laughts、Excessive joy weeps.

 行き過ぎた無は有と化し、行き過ぎた有は、やり過される。