2021-09-05 無の筈なのに 哲学思想 西田哲学で一番知られた述語は「無」であろう。 しかし、この「無」が随分とあちこちに出張ってきては取り仕切る。 そのうえ西田は「絶対無」などという無のヒエラルキーまで担ぎ出す。 柳宗悦の「民藝」がいつしかピカピカに格上げになった状況を思わせる。 ウィリアム・ブレイクの言葉 行き過ぎた悲しみは笑い、行き過ぎた喜びは泣く Excessive sorrow laughts、Excessive joy weeps. 行き過ぎた無は有と化し、行き過ぎた有は、やり過される。