転居先

　お隣の国々による度重なる取り決めの反故や無理難題、ちょっかいに出くわす度、ウチのかみさんなどは “ 国ごと引っ越せないかららね・・ ”とぼやく。これぞ地政学の “ 学 ” たる所以なのだろうが、もしホントに国の引っ越しができるとしたら、南半球はオ―ストラリアの隣り、同国とニュージーランドと対称の辺がよかろうと思う。この場所で、家内工業と農業、漁業中心に人口2～3,000万人くらいで立国できたら、慎ましくも美しい国になると思う。季節は逆になるが、台風、地震の心配も少なかろう。
　 第二候補はアフリカと南アメリカの間の沖合、ナポレオン所縁のセントヘレナの近くか。第三候補はゴーギャンを偲んでタヒチ界隈か。
　名残りの蝉を聞きつつ地球儀を回していると、一人で行きたくなってくる。

　　
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