Y字の由来
都市計画が先にあれば、道は平安京のようにマス目になるか、パリのように放射線状なるか、であろう。また最初から目的地が違えば、それぞれ別の道となるだろう。Y字路が産まれるのは何らかの後発的な由来が必要である。そこに謂われや来歴、いきさつが生ずる。
昨日も書いたが、目的地の優劣、つまり道の優劣の結果がY字をなすケースがある。劣後した道は「ワキ道」となる。整備されていないが、目的地に最短距離の道ができて、「早道」「抜け道」。忌みへの道は「あっちの道」。人が通らない「廃道」は、どこかに人工的なY字をなす分岐があるはずである。
Y字路はやはり“郷”“在”“在所”、つまり田舎に多いのではないか。従属的な道路設置の所産に思える。みやこや都会であれば、「すべての道はローマに通ず」で、目的地として終着するばかりである。
Y字の映像は保護されていて、添付できないケースが多い。撮影者の思いが感じられる。