2021-08-10 世につれ歌につれ 想いで 梶原一騎と阿久悠の作はボキャブラリーでわかる。 講談的で、学生運動のアジテーション似で、一言にすれば男の子的である。「男」と「子」の両方にテンションがある。 昔、梶原作品を負け犬の話といった学友がいた。負けは負けでもやせ我慢の負けである。 阿久悠は、告白的、絶唱的な退去節に括られる。大義と犠牲の自発的な退去である。 昭和的で大時代な語り口、節回しは、正直、閑長が聞いても古臭く感じる。そうはいっても令和の歌詞は意味が通らない、能く聞き取れない。