miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

そのとき・・

 経験では、句の後半が口をついて出て来る俳句は、良い出来と思う。投稿の前に調べたら、二句と結句というらしい。つまり、後半三分の二の、七・五のパーツである。七・五が決まると句を締め、メッセージが骨太となる。恰好付けずに有体に言うと、最近、発句を忘れてしまうことが多いのである。

 三橋鷹女「白露や 死んでゆく日も帯締めて」

 好きな句なのだが、発句を忘れ、ネットで調べた。けれども「白露や」は纏まり過ぎと思う。下の句の味と輝きを活かしつつ、落ち着き過ぎない方が良かろう。「椿ひとえ 死んでゆく日も帯締めて」。字余りのごつごつ感が句意を強め、句勢に溜めを生んで、椿の白を浮かび上がらせるように思う。難を言えば焦点がダブルとなるか・・。
 ともかく閑長の妄言である。たか子女史の叱責は覚悟である。楽しみでもある。

 「〇〇〇〇 一人は覚悟 死ぬ日まで」
 こちらは、未だに作者も発句も判らない。

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