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閑長のひとり言

閑長のひとり言

不易流行 Ⅱ

 昭和の中頃の美術全集をみると、伊藤若冲フェルメールの扱いの小ささに気付く。今なら一ページか二ページを費やして紹介していようが、6~70年前は、半ページか三分の一ページそこそこである。画家の人気には変遷がある。
 戦後の人気の推移をピカソマチス、ルオーを介して、印象派にバトンを渡した観がある。その後は百花繚乱である。震源地は上野である。西洋に感化去りやすい日本でのマグニチュードは大きめである。先ごろの奇想の画家への脚光は、不易流行の中のエポックと言えるかもしれない。

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