2021-06-28 オタマジャクシの効用 哲学思想 カントの音楽嫌いとニーチェの音楽好きは結構よく知られたエピソードと思う。イマニュエル・カントは隣家のピアノが煩くて引っ越しした。ニーチェは自ら作曲するほどだった。 今、音楽の色眼鏡で二人の哲学著作を眺めると、「純粋理性批判」はくどくどしい念押しとリピートのリピートで首をかしげざるを得ない音楽性だが、「ツァラトゥストラ」はリズム感と語感、それに歯切れのよさとで、音楽への親和性を感じさせる。 ドイツ哲学の大御所二人の音符感は、拾い読みしただけでもこれだけ異なる。